☆実験のめやす:5分
用意するもの
- 食器用洗剤(うら面にある『界面活性剤』が30%以上のもの)
- コップ
- 先を切って開いたストロー(お店で売ってるの緑色のものでも良いです)
- 液体洗たくのり(PVAのもの)
- 砂糖(ガムシロップでもいいです)
- お湯(70度以上が良いです)
実験方法 われにくいシャボン玉の作り方
コップの半分くらい(100~150mL)にお湯を注ぎます。
水でもできますが、液体洗たくのりや砂糖が溶けにくいので、お湯をオススメします。
また、お湯が冷めないうちにシャボン玉をふくところまでもっていきたいです。
お湯を注いだら、
砂糖を大さじ1杯、液体洗たくのりを30~40mLほど、お湯に溶かします。
続いて、食器用洗剤を7~15滴ほど加えます。
さいしょは少なめに加えて、シャボン玉を飛ばす段階で、少しずつ増やして調整してくと成功しやすいです。
全て加えたら、わりばしやストローなどで素早くかき混ぜてください。
泡立つとシャボン玉が作りにくいので、素早くかつ静かにまぜましょう。
まぜた液体が落ち着いたら完成です!
外に出てシャボン玉をふいてみよう
完成したら、公園や空き地など、家が近くにないところでふきましょう!
家の中でもできなくはないですが、
砂糖がはいっているため、われた後はベタベタの水になります。
そのため、よそのお家にもシャボン玉が付かないような広いところで行いましょう。
まずは、ふつうにふいてみて、シャボン玉がつくれるか確認しましょう。
すぐに割れてしまう場合は、洗剤をくわえてみてください。
また、15滴以上いれて作った場合は、お湯をくわえてみましょう。
10秒ほど空中でわれないなら大丈夫です。
つぎに、近くの草などに向かって吹いてみましょう。
↓の動画のように、芝生についてもわれなければ成功です!
(13秒あたりからが見やすいです)
このようなシャボン玉がつくれていたら、
ナイロン製の手袋をしていると、手にシャボン玉をくっつけたり、はずませたりすることもできます。
5回ぐらいは弾ませることができると思うので、ぜひ試してみてください。
なんでわれにくいシャボン玉ができるの? 原理
一つ目の理由は蒸発(じょうはつ)です。
シャボン玉の大部分は水でできています。
そのため、シャボン玉の水はどんどん蒸発(じょうはつ)していきます。
水がほとんどなくなってしまったところから、穴が開き割れてしまいます。
二つ目の理由は、重力です。
シャボン玉をつくっている水も重力のえいきょうを受けるため、
どんどん下の方に水が溜まっていきます。
すると、上の方は水が少なくなってしまうため、
上の方からシャボン玉がわれてしまうわけです。
最後に3つ目、物にぶつかることでわれてしまいます。
そのため、
①水を蒸発しにくくする
②水を移動しにくくする
この2点を工夫してあげることによって、シャボン玉は強化されるというわけです。
砂糖の意味
砂糖は水を仲良しです。
そのため、砂糖が水とくっつき、水が蒸発しにくくなります。
たくさん砂糖の入った『水あめ』や『ジャム』は水に比べて、蒸発しにくいイメージがありませんか?
ネバネバするほど、蒸発しにくくなるわけです。
液体のりの意味
液体のりも砂糖と同じようなはたらきをします。
『のり』なので、ネバネバしています。
水よりもドロドロになった液体は、移動するのが遅くなります
そのため、シャボン玉の水が下に移動するのを防ぎ、割れにくくなるというわけです。
やってみるとわかるのですが、
このシャボン玉は、ある程度空中を浮かんだ後に割れると、
われた後が残ります。
これは、『のり』と『砂糖』が水をコーティングした部分になります。
このコーティングが水を守っていたのです。
このわれにくいシャボン玉、水をネバネバさせるものなら、
ほかの物でも簡単につくることができます。
はちみつやみりん、水溶きかたくりこなど、
色々な材料が考えられるので、
自分だけの『ベストオブわれにくいシャボン玉』を作ってみたら面白いかもしれません。